GUIDE
ミニバスのスコアシートの書き方
初めての記録係向けの基本
「今度の試合、記録係お願いできますか?」と頼まれて、スコアシートを前に固まってしまった保護者の方へ。ミニバス(U12)の公式スコアシートに、試合中なにをどう書くのかを、順番にまとめました。
最初に確認しておきたいこと
書き方の細かい部分は、年度や大会、地域によって運用が違うことがあります。当日は、大会要項や審判・テーブルオフィシャル(TO)の責任者の指示を優先してください。
1. 記録の係は4人で分担する
コートの横のテーブルに座る係を「テーブルオフィシャル(TO)」と呼びます。JBAのU12向けマニュアルでは、次の4つの係に分かれています。
| 係 | おもな仕事 |
|---|---|
| スコアラー | スコアシートに記録し、必要なときに合図をする |
| アシスタントスコアラー | スコアボードの操作や、ファウルの数の表示をする |
| タイマー | 試合の時間を計る |
| ショットクロックオペレーター | ショットクロック(攻撃の時間)を管理する |
この記事では、スコアシートを書くスコアラーの仕事を中心に説明します。
2. ペンの色はクォーターで変える
JBAのU12向けの資料では、クォーターごとにペンの色を変えるよう示されています。
出場時限、ファウル、タイムアウトも、そのクォーターの色で書きます。赤と黒の2色ボールペンを1本用意しておくと、持ち替えずに済みます。
練習試合などでは、地域やチームで別のやり方をしていることもあります。所属する連盟やチームのやり方に合わせてください。
3. 出場時限:/と\で出場を記録する
選手の欄の横にある「出場時限(①②③④OT)」は、その選手がどのクォーターに出たかを記録する欄です。
- 各クォーターが始まる前に、コートに出る5人を確かめて「/」を引きます。
- クォーターの途中で交代して入った選手には、逆向きの「\」を引きます。
ミニバスでは、この欄が出場ルールを守れているかの確認に使われます。
4. ランニングスコア:得点の流れを書く
ランニングスコアは、得点の数字が1点から順に並んだ欄です。得点が入るたびに、そのチームの合計点の数字に印を付け、横に決めた選手の背番号を書きます。
クォーターが終わったとき
そのクォーターの最後の得点を太い丸で囲み、点数と背番号の下に太い横線を引きます。次のクォーターは、その続きから書いていきます。
試合が終わったとき
最後の得点を太い丸で囲み、点数と背番号の下に太い横線を2本引きます。使わなかった残りの欄には斜線を引きます。勝ったチームの名前と、試合の終了時刻も書きます。
3点シュートは?
ミニバスの競技規則では、スリーポイントの規定は適用されません。通常の試合の得点は、フリースローの1点とフィールドゴールの2点だけです。ただし、全国ミニバスケットボール大会では、2024年度大会から3ポイントが採用されています。3点のフィールドゴールは、背番号を丸で囲んで記録します。
5. ファウルとチームファウル
ファウルがあったら、その選手のファウル欄に、ファウルの種類を表す記号を書きます。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| P | パーソナルファウル |
| T | テクニカルファウル |
| U | アンスポーツマンライクファウル |
- フリースローが与えられたときは、記号の右下に本数を小さく書きます(例:P2=相手に2本のフリースロー)。
- 選手にファウルが付くたびに、そのチームのチームファウル欄の数字を×で消していきます。
- チームファウルが4個になったら、そのあと審判がスローインかフリースローのボールを選手に渡した時点で、テーブルに赤い標識を出します(そのクォーターの5個目からはペナルティーになります)。
- ミニバスでは、1人5個のファウルで退場です。5個目が付いたら、ブザーなどで審判に知らせます。
6. タイムアウト
ミニバスのタイムアウトは、各クォーターに1回(延長も各1回)、1回45秒です。使わなかったタイムアウトを次のクォーターに持ち越すことはできません。
スコアシートには、クォーターごとのタイムアウト欄があります。記入のしかたは資料によって違いがあります。
- 取ったクォーターの欄に「×」を付け、取らなかった欄には横線を引く
- そのクォーターが始まってからの経過時間(分単位で切り上げ)を書き、取らなかった欄には横線を2本引く
当日は、TOの責任者に書き方を確認しておくと安心です。
7. 知っておきたいミニバスの出場ルール
ミニバスには、なるべく多くの子が試合に出られるようにするための出場ルールがあります。2026年度のミニバスケットボール競技規則(第4条)の要点は次のとおりです。
- 10人以上でエントリーしたチームは、第3クォーターまでに10人以上の選手が、それぞれ1クォーター以上、2クォーターを超えない時間、出場しなければならない。
- 8〜9人でエントリーしたチームは、第3クォーターまでに全員が1クォーター以上出場しなければならない。
- 選手は、第3クォーターまでに続けて3クォーター出場してはならない。
このルールを満たせないと、試合が不成立となり没収になります。出場時限の欄の「/」「\」は、それを確かめるための大事な記録です。
8. 書いたスコアシートを、あとで活かす
記録係が一生懸命つけたスコアシートには、その試合で誰が何点取り、どのクォーターに出て、ファウルがいくつあったかが、ぜんぶ残っています。でも、試合が終わると、そのまましまい込まれてしまうことがほとんどです。
SpoReach(スポリーチ)は、書き終えたスコアシートをスマホで撮るだけで読み取り、試合を重ねるごとの子どもの変化を、チームと保護者で見られるようにするサービスです。現在、一緒に使い方を確かめてくださるチームを募集しています。
参考にした資料
- 2026 ミニバスケットボール競技規則(日本バスケットボール協会)
- U12 TOマニュアルハンドブック 2023年度版(日本バスケットボール協会)
- U12 競技規則・関連規程等(日本バスケットボール協会):最新のTOマニュアルやスコアシートの様式はこちら
- U12スコアシート記入例(静岡県バスケットボール協会)
- 全国ミニバスケットボール大会のルールについて(日本バスケットボール協会)
この記事は、上の資料をもとにSpoReachがまとめたものです。内容に誤りや古くなった点があれば、sporeach.official@gmail.com までお知らせください。